57 posts categorized "文化・芸術"

09/11/2009

不能の人。

会社で読書のことが話題になった。
社内ではあまり公言していなかったのだけれど、
最も大切な作家が村上春樹氏である旨を述べてみた。
多からずではあるが、読者が存在することを確認出来た。

オススメの作品は何か。

そんな話題になった。
以前ならば幾つかの作品を挙げることが出来たのだけれど、
昨日はどうも勧める気にならなかった。

人気作家だけれど、果たして普遍的に他人へ推奨できる作品はあるだろうか?
そんなことがアタマをよぎった。

シングルモルトウィスキーは旨いに違いないにしても、
モルトに興味の無い人に旨いモルトを勧めることが出来るのか。

そんな感じを覚えてしまった。

その場のメンバーの多くは東野圭吾氏を読む人が多かったので、
どれかオススメを挙げてみても面白かったかもしれない。

その場では少数派であった、村上春樹読者の一人は、
「オススメは『風の歌を訊け』、
けれどイチバン好きなのは『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』」と言われていた。

『風の歌を訊け』を勧める勇気は僕にはなかったのだけれど、
『世界の終わりとハードボイルドワンダー』については激しく同意をしてしまった。


「『1Q84』はもう読まれましたか」の質問があり、
発売日一日前に幸いにして入手出来たのだけれどまだ手を付けていないと答えた。
読むのならまとまって一気に読みみたいので時間を作る必要があると言うと、
他のメンバーはかなり意外そうであった。


実のところ。
今はアタマが活字を全く要求してこない。
だからページを開くことが出来ないのである。


活字的インポテンツ、とでも言っておこうか。
季節も秋になったので、
街中の猫たちのような活字的サカリが来るかもしれない。

けれど、今は不能者であるのだ。

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07/27/2009

26時間。

昨日は『たまたま』FNS26時間テレビを見た。
伸べ時間にして、これ程この番組を見たのは、それこそ時間が売るくらいあった大学生の頃以来だ。

感想はと言うと『疲れた』だった。
最近の、民間放送が制作する所謂バラエティー番組を見るのが辛く感じていた僕だったのだけれど、
昨日の26時間テレビで『決定的に無理』になってしまった。
きっと僕が年を喰ってしまったからなんだろうけれど、
プログラムが放つ雰囲気を許容することが出来なくなってしまったのだと思う。
番組に構成や演出の存在が感じられない、
画面に映る演者に芸を見いだせない。
つまり僕の感性が、今、ウケているプログラムを心地良く感じることが出来なくなっている。
むしろ不快に感じていたのだ。
『おバカ』も芸の一つとしても、
週イチ1時間なら笑えるけれど26時間はさすがに笑えなかったことから、
四十代のオッサンのアタクシの有り様を実感した。
『おバカ』芸じゃない芸が出来る芸人は、
もうテレビジョンには戻って来ないんだろうなぁ…。


それにしても。

島田紳助には、
もっと巧みな芸があったと思うんだけど。
特に上岡龍太郎師匠と絡んでいた頃の進行や芸人いぢりは、
秀逸だと感じておりました。
(週ニのEXテレビ大阪が楽しみだった)
その頃が『良かった』と言っていること自体、
アタクシが老けた証拠なのかしらん。

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01/01/2009

ガンバ、ガンガ、ガンバ!

元来、
サッカーよりも野球、サッカーよりも格闘技、サッカーよりもモータースポーツが好きだ。
けれども、
先日のCWCにおけるガンバ大阪の活躍から、今日の天皇杯の決勝戦が気になっていたのだ。

15時過ぎにテレビジョンの前に座ると、画面から目が離せなくなった。
サッカーの試合は45分間全てが緊張している訳ではないので、
どうも僕の嗜好に合わなかったのだが、
今日のガンバ大阪と柏レイソルの試合はそうではなかった。
レイソルも錬れた良いチームであることはその動きで感じることが出来る。
けれど、それを上回る練習に裏打ちされた運動量とパスを回すガンバの動きに惹きつけられた。
正直なところ、
リーグ戦や代表戦を観るよりも、
この決勝戦は緊張感が高くそして麗しいゲームだと感じた(thrill & elegance)。
監督である西野朗氏と、
その監督の意図を十分理解したチームメンバーが描くフィールドの動きは、
観ていると非常に心地好い。
チームを造った西野監督とコーチ・スタッフ陣、
そしてそのチームでの信念を具現化する遠藤・明神・安田・山口・ルーカスなどの主力選手達を観ていると、
僕は純粋に「憧れ」の気持ちを抱くのだ。


「ヒーローになって来い」と送り出す西野監督とそれに応えた播戸。
こんなことを大舞台の延長戦後半でされちゃうと、まいっちゃうよね。


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09/16/2008

オケぷぃ!。

昨日に続いて音楽に関する番組を観ての話。

番組の構成のためだと思うのだけれど、
『スーパーキッズ』よりも『オケぷぃ!』の方は子ども達の頑張りにスコープしていた。
どちらが良い悪いでは無いが、
やはり直接的に訴えかけられたのは『オケぷぃ!』の方。
不覚にも目頭が熱くなってしまった。
まあ『オケぷぃ!』にはラストにとんでもないコトがあったからなんだけれど。


頑張った子ども達は素晴らしい。
それに加えて素晴らしいと思ったのは、
指揮・指導者である服部隆之さんだと思う。
人と交わり人にまみれた人好きだからこそ、
チームを率いて空間芸術を造ることが出来るのだろう。
服部さんにしても佐渡裕さんにしても、その点については共通だと思う。

これは音楽演奏に限らず、
時間と空間を扱って造る物事全てにあてはまるのだと僕は思う。


人と交わり人にまみれた人好きであることについて、
僕は改めて信用し信頼した次第だ。

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03/30/2008

美味いものに逢う。

先日、もう一度食べたいと思った串カツにはじめて出逢った。

陳腐な表現だけれど、インプレッションを記したい。
本当に旨かったのだ。

舌の記憶に残る串カツを食べたのは、はじめての経験。
今も、あの時に食したうなぎの「とろり」とした感じと、もちの香ばしさを口と後ろ頭の辺りが覚えていて、
もう一度食べたい食べたいと訴えてくる。
それと一品に出された、かまぼこ。これも良かった。
添えられた調味料、
ワサビと醤油も旨くて、これらで十二分な酒の肴なのだ。


また行かねばならぬ。
神戸「串カツ、美冬露」

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01/04/2008

大人買い?、その2。

これまた年末年始のお話。
NHK-BSで『関口知宏の中国鉄道大紀行』のダイジェストを放送していた。

やっぱり、見入ってしまった(苦笑)。
鉄道による陸路の旅というものにそもそも憧れがあるのだけれど、
僕は関口知宏さん自身にも強い共感があるので、
彼の造る番組を見て、感受したいのだ。

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と言うことで。
またもや買ってしまいました。
今のところ中国大陸よりの我が日本の方に興味があるので、
JR全線乗りつくしの番組のものを購入した(片道切符の旅は既に購入済み)。


果たして、
ゆっくりと観賞できる時間が俺には在るのか????

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大人買い?

正月二日目、「古本市場」に久しぶりに行った。
家族連れによりごったがえする店内に疲れながらも、
ご覧の通りの戦果を上げることができた。

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『踊る~』シリーズで未入手のものを全てUSED手に入れた。
最近、こういったコンテンツものは目にした時に手に入れないと、
入手が適わなくなる状況が多いように感じている。
廃盤、絶版の周期が明らかに早まっているのだろう。
厳密な在庫管理の故だとは分かっていても、
書籍・音楽・映像物も経済原理のみで製造流通されると、
消費者としては正直なところつらい。
まあだから、ネットワークによる流通販売が持て囃されるのだろうけれど。


「交渉人 真下正義」は結構、楽しみにしている。
地上波での放送を一度見たのだけど、かなり良い出来だったと思った。
ちなみに、
地下鉄は我々にちょっと馴染みのある神戸市営地下鉄だそうな。

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12/08/2007

素晴らしきかな、小説。

欲しい時に欲しい物が得られると言うことは、
なんと幸せなことなのだろうか。


久しぶりに活字が欲しくなって、
途中で止まっていた「アフターダーク(村上春樹著)」を手に取った。
初版を購入して即、読み始めたのだけれど、
その時は三分の一くらいで、
小説を読み進める力がぱたりと無くなってしまっていた。


あれから約三年。
僕に降りてきた欲求は、
止まってしまった小説を読み進める力を今、改めて与えてくれた。
僕が選び僕の手がその小説を僕の棚から掴んだのだけど、
それはきっと与えられた物なのだと思う。

人は。
自分の内側では咀嚼出来ない物事が、
ある臨界を超えた時に小説を欲するのだと思う。
もちろん、
そういう欲求を有しているのは、
申し訳ないのだけれど結構、
限られた人に於いての出来事なのだと思う。


そして加えて久しぶりに、
誰かと物語について語りたい気分になる。
まあ、
そこまでの望みは贅沢と言うもの。

しばし、
まずは小説の世界観に脳を沈めてみよう。

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08/15/2007

夏の定番?。

なぜか、Queenだ。
いや、やはりQueenか。


割と近くのショッピングモール(イオン北神戸)に、
遅いブランチを求めて出かけた。

そこの特設コーナーで見かけた
「Queen/GREATEST HITS」(Greatest Hits [Parlophone])。
オリジナルかどうかは定かではないのだけど、
金壱阡八百円也の価格に釣られてしまった。

僕はQueenの世代から少しだけ遅れているのかもしれないけれど、
その当時でも耳に残る音楽だった。
FM放送からのエア・チェック(@死語)でカセット・テープ(@遺物)に録音をして、
テープが伸びる(@絶滅)まで聴き込んだ。

今、改めて、聴いてみる。
デジタル技術の進歩は本当に凄い。
当時に聴いてた音よりも確実に明瞭な音でフレディーさまの御声を聴くことができる。
そしてこの歳になって聴くからこそ、
彼らの音楽性と精神性の尖り方と清涼さを感じることができるような気がする。
大英帝国を始めとする欧州の芸術には澱みの先の得た清らかさがあり、
新興の米州のそれには澱みの先のアノものは存在しないのだ。
これこそ伝統が成せる事の故か。

「Bohemian Rhapsody」は、
それをまさに体現している音楽だと新たしく感受する。
この清涼さはの前にある歪みは明らかにその昔欧州にあった「バロック」だ。
コーラスの歪みっぷりが心地良い。
そのリズムとテンポがうねる先に、明るく開ける天上の音楽が確かにある。

フレディーは天上の輝きを見過ぎてしまったのかもしれない。
だから先に逝ってしまったのかも。

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07/16/2007

『両雄死す』。

亡びの美、と言うのは東洋的な嗜好なのだろうか。
余りにも甘く、痛く佳きものだ。

その甘さと痛さに、
どうしてこれほどまでに、惹きつけられてしまうのだろうか。

昨夜(7/15)放送のNHK大河ドラマ『風林火山』(第28回:両雄死す)の、
甘利(竜雷太)と板垣(千葉真一)の死に様がなんとも甘く痛いことか。
二人を葬り去らんとする村上方、
そして二人を護ろうとする武田方の武将。
例え過剰な演出であろうとも、
滅びの嗚咽と慟哭に揺さぶられ揺り動かされる私の中の根源的なものは、
それはやはり、
私の中にある東洋的なものがそうさせているのであろうと想われ。

危険であるけれど、
亡びる者たちはすべからく美しい。

 戦の勝ち負けとは、
 己が誰を裏切り、誰を裏切らぬかでは無い。
 何を護り、何を失うかだ。


決然とした甘利の言葉、
そして板垣の武勇に堪らなく魅せられた。

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